マツエクの需要が外国人にもある理由とアイリスト海外進出のススメ

スペイン担当のアイリスト・ナオミです。
『外国人ってまつげ長いからマツエクの需要なんて要らないんでしょ??』
と言われることが多いのですが、外国人にもマツエクの需要はちゃんとあります!!
そもそも誰を外国人と定義するかというところからなのですが・・・。
私は美容師として働いていましたが、25歳の時にマツエク専門店に転職しました。
理由は、
・美容師以外の仕事がしたかった(美容師の働くスタイルに疲れた)
・海外に出ていく時に自分ができる技術を増やしたかった。
という二つの理由でした。
今回は私が増やす技術になぜマツエクの技術を覚えるという道を選んだのかということ、もっと日本人のアイリストが海外に出ていくべき!!!と思う理由について書いていこうと思います。
現地の求人サイトを見て、アイリストの求人が多かった
遡ること10年前、私はイギリス・ロンドンで語学留学をしていました。
どうしても語学の勉強がしたく、当時美容専門学校を卒業してから美容師として就職しなかった私は飲食店でバイトを掛け持ちし、お金をためてロンドンでの生活を開始しました。
美容室での実務経験はゼロ。
当時求人やルームシェアの情報サイトで仕事を探していました。(当時よく見ていたのがMIXBというサイト)
日系の美容室の求人情報を見て面接に行きましたが、専門学校卒業したて実務経験のない私は雇ってもらうことができませんでした。
海外では即戦力が必要なため、期限のあるビザで働く人を育てようという環境は用意されていません。アシスタントはアシスタント。
そのアシスタントの経験すらない私は仕事をゲットすることができず、ロンドンの高級日本食レストランで働くことになりました。(英語の勉強にはすごくなりました)
その時、次海外にいく時は技術をつけてリベンジする!!と心に決めたのです。
そして日本に帰国後美容室で働き始めるものの、ひどい手荒れと勤務形態、人間関係に悩み、私は美容師という職業にすら魅力を感じなくなり始めていました。
でも『海外には必ず出る』そう決めていたため、手を休めながら転職することに決めました。
その時思い浮かんだのが、当時見ていた海外の求人サイトに募集が多く出ているものにしよう。
ということでそのサイトの求人情報を漁るように何ページも見ていきました。
ネイリスト・アイリスト・エステティシャン
この3つのどれかなら求人も多く、技術をつけたら必ず自分の武器になる。
アイリストは日本では美容師免許が必要なため、せっかくなら美容師免許を生かそう。
と思いアイリストへの道を進み始めました。
アジア人はもちろん、多国籍の人種がマツエクを求めているのが実際
ここからは冒頭で少し触れた内容になるのですが、
まず『誰を外国人と定義するのか?』
ということ。この問題は美容師の方とも同じだと思うのですが、金髪の髪の白人の肩を外国人と定義される方って本当に多いと思うのですが、実際外国人って本当は日本人以外みんな外国人ですよね??
自分の施術したいお客様のターゲットを決めてしまうかしまわないかにもよります。
私はスペイン語の語学力がゼロだったため、当初は海外に住む駐在の日本人の方や中国人をメインに施術していこうと思っていました。今はスペイン人のお客様やウクライナ人のお客様なども施術するようになってきました。
まず『外国人ってまつげ長いからマツエクなんていらないでしょ?』
という質問に対してなんですが、結論から言うと確かに長い人もいますが人によります。
スペインについてスペイン人の友達のまつげ見た時はやっぱり長いなーと思いましたが、学校が始まって学校の先生のまつげを見てみたら、短いし細そう・・・という印象を受けました。
日本人でもまつげが長い方や濃い方がいるのと同じで、外国人でも個人差あります。
そしてアジア人にはない欧米人の最大の悩みは
色素が薄い
ということです。
つまり黒のマスカラをしっかり塗らないと濃さがでないのです。
その為量が多くまつげの長い外国人の型にもマツエクの需要ってちゃんとあるのです。
もちろん、国によってマツエクの需要の度合いは違います。
スペインのバルセロナに来て思ったことは、需要は低め。
ヨーロッパだとイギリスが一番需要があるのではないでしょうか。
ちなみにウクライナ人のお客様は、ウクライナでは女子はみんなほとんどマツエクしると言っていました。そのためお店も多く価格競争があるのでマツエクはスペインより安いと。
日本にいる時はウクライナでそんなに需要があるなんて知らなかったけれど、日本にいるだけではどこの国でどれだけマツエクの需要があるかはわかりません。
そして実際にお客様に技術をしていて思うのは、日本人・中国人・韓国人はやっぱりまつげの毛質は似ています。では欧米人の施術の際何が違うのかというと、
- 自まつ毛の本数
- 鼻の高さ
- 顔の凹凸
くらいでしょうか。
自まつ毛の本数は多い方は本当に多いです。でもこれは多分目の横幅が長いことにも比例していると思います。
そして鼻が高いので施術している時に手があたりそうになります。が、これはアジア人と比べるとなので、欧米人ばっかり施術していたら徐々に慣れていくはず。
顔もアジア人の顔に比べると凹凸がはっきりしているので、テープが浮いてきやすいです。
違いをあげるとしたらこのくらいで、私個人の意見としては、アジア人の細くて産毛の多い下向きのまつげにマツエクをつける技術は、やはり日本人の国民性ともいえる、細かい仕事が得意なところとかけ合わせると、やはり日本で経験を積んだのアイリストの技術は高いと思います。
実際に海外に出てみて、仲間が少ないことに気づいた
実際に私はカナダとスペインで美容業に携わっていたのですが、どちらの国でも日本人の美容師さんってたくさん出会うんですが、(特にカナダ)
いわゆる同業者。アイリストの知り合いがいません。
どこかに日本人でやってる人がいるみたいな噂は聞くことはあるのですが、実際に出会うことがないです。これは分母の違いだと思うのですが、やはり海外に出ている美容師さんの数に比べると、アイリストで海外に出ている人って圧倒的に少ないと思います。
自分なりに考えて見たのですが、アイリストは99%女性のため保守的な人が多いのではないでしょうか・・・?
美容師でパリコレにいきたい!!!日本の技術を世界で!!もう日本の美容室の働き方をしたくない!!
という理由で海外にでる人って多いと思います。
私自身正社員でアイリストで働いていたと時のことを思い出すと、週休2日で早番遅番があって、有給もちゃんと取れて、残業はちゃんと手当がつくし、がんばったらがんばっただけ稼げてたしちゃんと休みもありました。
働き方は美容師の時代と比べるとだいぶ普通の仕事と同じになり満足していたし、残って練習もなく道具もハサミや高価なものを買う必要がないため落ち着いた生活を送っていた気がします。
大手の企業に勤めていましたが、海外に行ってアイリストがしたいという同僚は見つからず、今現在も同じように海外でアイリストをしている方と情報交換などする機会もほぼありません。
日本のアイリストの技術が世界に出ないのはもったいない!!
日本では美容師免許が必要なのですが、海外での施術では必要がないため、日本でマツエクの経験がない方が施術していることもあります。
(実際にスペインで、前回他の日本人の方に施術してもらったというお客様のエクステを見て、本当にずっと施術していた人の技術なのかな・・・これ・・・・と思ったこともあります。)
余談ですが、ネイリストも同じように日本の技術って高いと思います。特にジェルのデザイン。
あまりアジア以外はジェルネイルをする文化がないのですが、例えばスペインでは日本人のネイリストの方は東京での平均単価を超える値段で施術をされていたりします。スペインで主流のシェラックというジェルのようなネイルの種類も、グラデーションなどの技術ができる方が少ないそうです。(基本ワンカラーかフレンチしている人が多い)
少し話がそれてしまいましたが、特に需要の多いアジア(中国・台湾・タイ・フィリピン・シンガポール)を始め、アイリストも世界で仕事をできるくらいマツエクってもう定着してきているので、海外で働いてみたいなぁ・・・って思っている人がいたらぜひチャレンジしてみてほしいなって思います。
もしくは海外に行くためになんの技術をつけたらいいかわからない人は、現地の求人サイトを見てどんな仕事の求人があって、その技術を習得するのにどのくらいの時間がかかって、その時その技術がまだ必要とされる価値があるかを計算して身につけるといいと思います。
この記事を読んで自分にも海外に行けるかなぁ・・・とか、
海外で働いてみたいな・・・と少しでも思った方はぜひ海外の求人サイトを見てみるとか、日本でも海外で働ける求人を出している企業を探してみるとか、もしくはフリーでやってみるとか、記事を閉じて終わらずに、何かアクションを起こしてみるといいかもしれませんね。
投稿者プロフィール

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出身地:奈良県出身
趣味:旅行(現在20カ国、40都市)・お酒(ビール)
経歴:関西の美容学校を卒業後、語学留学でイギリスへ。帰国後TONI&GUYでアシスタントして働き始める。25歳の時に手荒れとストレスからアイデザイナーに転職。
27歳でワーホリでカナダ・トロントへ。現地の美容室で働きフリーランスでマツエクも行っていた。
現在スペイン・バルセロナでワーホリ中。美容室でアイデザイナーとして勤務。
ワーホリに関する質問や現地でのご予約もお気軽に連絡ください
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